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もともとは看護助手として働いていて、転職をするつもりだったんです。すると当時、赤帽を始めた父の新車が駐車場に眠ったままになっていたんです。それがもったいないな、と思ったのがきっかけですね。もともと運転をすることが好きだったこともあります。当初は「転職するまでの間、つなぎでやってみようかな」と軽い気持ちでスタートしたのですが、足掛け25年にもわたって続けることになりました。タダヲというのは父の名前です。

1994年に父が赤帽を始め、それを引き継ぐかたちで起業しました。2007年頃に父から私に名義変更を行い、現在に至ります。

お客様に頼っていただけるところです。今は価格競争の時代であることは確かです。ただ、10年、15年と長く仕事を依頼してくださっているお客様からは「タダヲに電話すれば必ず車を回してくれる」と信頼の気持ちをいただいています。そこに使命感ややりがいを感じていますね。あとはやっぱり運転が好きなので楽しいというのも魅力です。始めた頃は先輩に道路から地図の見方まであれこれと教わり、知識が身についていく感覚がすごく楽しかったですね。

女性ドライバーならではのやりがいもあります。私が始めた25年前は女性ドライバーが少なく、珍しがられることも多い時代でした。ただ、今は状況が違います。覚えてもらいやすいですし、運転はもちろん、荷物の扱いから言葉遣い、接客まで、女性だからできる活躍の仕方があると感じています。若い方なら体力もあり、活躍できる場も多いですから、ぜひ一緒に頑張っていけるといいですね。

私も、あと15年は車に乗っていたいです。そしてひとりでも多くの組合員が収入的に満足がいくように、赤帽という集団の力を高めていきたいと思っています。