会社員から赤帽へ。
動きたいだけ動けるセカンドキャリア。
中瀬英夫 オーナー 赤帽ゆいまーるカーゴ
プロフィール | 商社に就職後、畜産関係の営業・人事を歴任しキャリアを積む。退職後の2018年秋、赤帽にて起業する。 |
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契約時の費用・経営情報 | 開業資金は225万円。 加えて、3ヵ月分の生活費を確保してから起業しました。 |
独立のキーワード | ・定年後のキャリア ・早期退職 ・セカンドキャリア |
独立・起業を決めたきっかけは何でしたか?
もともと畜産関係の企業にいたので、赤帽は身近な存在でした。50代になり、定年までの人生や定年後の人生に漠然と不安が募ってきたのです。営業マンである自分が、何をして食って行けばいいのだろうと模索する日々でした。そんなとき、大学時代の恩師と偶然の再会を果たしたのですが、その方が赤帽で起業していたんです。ちょっと早いけど、定年後も会社に残って退職金を切り崩しながら細々と暮らしていくよりは、今のうちから起業していた方が長く働けるなと考えました。
すぐに行動に移したわけではありません。先生からもよく考えるように言われ、一旦は保留にしました。すると半年後、転勤をともなう辞令がくだったんです。「今がベストなタイミングだ」と思いました。会社がポンと背中を押してくれたように感じて。そして、起業に至りました。
どのようなプロセスを経て、独立・起業されましたか?
会社員時代に一度説明会に参加しました。その頃はまだ退職も決めておらず保留にしたのですが、もう一度参加し、恩師から別の組合員の方を紹介してもらって話を聞きました。
仕事の魅力・やりがいについて教えてください
私のように初めて運送に携わる人でも、長年にわたって培われた組合のノウハウを、先輩を通じて教えていただけるのは大きな魅力です。一匹狼だったら、何も知識がないところから頑張らなければならず、苦労が多く安定もしにくいでしょう。自分も経験を積んで、これから始める人に対してしっかり伝えるようにしたいきたいですね。
そして何より、やる気があればいくらでも仕事ができるところが赤帽の最大の魅力ではないでしょうか。長いものから短いものまで、大きなものから小さなものまで、電話1本いただければいつでも、一個一個大事に運ばせていただいています。安い業者はいくらでもいますが、金額以上の仕事を必ずして「赤帽なら必ずやってくれる」という信頼につなげていきたいんです。自分ひとりでできないことも、組合にやってもらうことで組合全体を底上げしていくこともできる。そうしたことは、常に考えていますね。
今は、定期の仕事は週に一度。あとはフリーで、来た仕事にお応えしています。これは「動けるだけ動きたい」という思いがあるため。変わり者と言われるかもしれませんが、私は休みっていらないタイプなんです。もともと運転が好きだったこともありますし。私の車には、1日走らないと動かなくなる魔法がかかっているんですよ(笑)。